unicmap v1.00はwakabaさんの変換表(sjis-0213-2000-std.txt)を参考にしてUnicodeへ変換していました。
JIS X 0213:2004で変更された点のうち、unicmapに影響があったものは以下のとおりです。
追加された面区点位置とUCSの対応を変換テーブルに反映しました。
ほとんどはJIS X 0213:2000でUCSへの対応が未定義だった面区点への対応の追加ですが、以下の1文字は定義済みの面区点の対応が変更になりました。
面区点位置 | JIS X 0213:2000 | JIS X 0213:2004 |
---|---|---|
2-93-27 | 9B1D | 9B1C |
非漢字のうち、以下の2文字は暫定のUCS/文字名とは異なるUCSへの対応と文字名が規定されました。非漢字の変更はこれ以外にもありますが(合成で表すことになった25文字など)、この2文字以外はsjis-0213-2000-std.txtが変更を先取りしていたため、unicmapへ影響があった字も非漢字の中ではこの2文字だけです。
面区点位置 | sjis-0213-2000-std.txt | JIS X 0213:2004 |
---|---|---|
1-2-54 | (2985)[*1] | FF5F |
[LEFT WHITE PARENTHESIS] | FULLWIDTH LEFT WHITE PARENTHESIS | |
1-2-55 | (2986)[*1] | FF60 |
[RIGHT WHITE PARENTHESIS] | FULLWIDTH RIGHT WHITE PARENTHESIS |
[*1] (2004-03-18追記、2006-04-29更新)JIS X 0213:2000の規格票では(ここに記載したsjis-0213-2000-std.txtのものとは)違う位置に提案されていましたが、それはUCSで未割り当てだった符号位置を(一応「参考」と明記されてはいたものの)勝手に使ったもので、現在そこには全く異なる文字が追加されています。決してJIS X 0213:2000の規格票に提案されていた位置(混乱を避けるためここには記載していません)をLEFT WHITE PARENTHESISとRIGHT WHITE PARENTHESISのUCSとして使ってはなりません。もし使うならUCSへ正式に追加された位置であるU+2985とU+2986を使ってください。ただしJIS X 0213の1面2区54点と1面2区55点に対応するUCSとしては、当然ながら2004年改訂を反映したFULLWIDTH LEFT WHITE PARENTHESIS(U+FF5F)とFULLWIDTH RIGHT WHITE PARENTHESIS(U+FF60)を使うべきです。
暫定のUCSが与えられていた漢字については、基本的にすべて提案とは異なる位置に対応が規定されました(互換領域に追加提案されていた漢字の一部を除く)が、sjis-0213-2000-std.txtはこの変更を先取りしていたため、unicmapへの影響はありません。
以上の変更を反映した、unicmap v1.01で使用している変換表を置いておきます。(2004-04-19更新)正誤票の発行に伴い、ファイル先頭のコメント中にある符号化表現の名称を修正しました。変換表本体に変更はありません。
(2005-02-12)前バージョンまでの表にはPUAへの代替マッピングが含まれていましたが、何らかの規範であるかのように解釈されたり、推奨しているなどと誤解されたりするおそれをなくすため、PUAへのマッピングをすべて削除しました。JIS X 0213の文字は2004年の改訂ですべて正式なUCS(列)へのマッピングを得たので、通常はPUAを使う必要はありません。削除された情報が必要な場合は、もととなったwakabaさんの変換表を参照してください。
(2007-05-01)パーソナルメディアの方からのご指摘により、0x81ADのNoteから[2000]が抜けていたのを修正しました。UCSとの対応に変更はありません。
sjis-2004-std.txt (319,136 bytes)